【専門店が解説】Windows11にウイルス対策ソフトは必要?「Defenderは重い」理由と軽量化の秘訣

【専門店が解説】Windows11にウイルス対策ソフトは必要?「Defenderは重い」理由と軽量化の秘訣

「Windows 11にウイルス対策ソフトは本当に必要なの?」
多くのお客様からいただくこの質問に対し、パソコン専門店としての「意外な結論」を公開します。

実は、セキュリティの強度だけで言えば標準機能で十分です。
しかし、「パソコンが重い」「動作を快適にしたい」と考えているなら話は別です。
この記事では、あえて市販のセキュリティソフトを導入することでWindows 11を劇的に軽くするプロの視点を解説します。

Windows11におけるウイルス対策ソフト考え

Windows11においてウイルス対策ソフトは必要か否か、当店においての考え方を公開します!

※一般用途としての考えとなります。

結論から言えば、「ウイルス対策」において、特別なソフトは「不要」。
動作を快適にするなら「必要」という考えになります。

Windows 11には標準で「Windows Defender」というセキュリティ機能が搭載されています。
一般的な利用において、その防御能力は十分なレベルに達していると言えますが、パソコンの「動作の軽快さ」や「快適性」という点ではいくつかの課題があります。

当店が考える「Windows Defenderの課題」

Windows Defenderは、高いセキュリティ能力を持つ反面、スキャンや更新のプロセスでパソコンに大きな負荷をかけることがあります。

動作が重くなる主なタイミング

Windows Defenderは以下のようなタイミングで自動スキャンを行います。

  • 起動中、PCの操作が一定時間行われなかった時(アイドル時)
  • 翌日のPC起動直後

特に以下の条件が重なると、動作の遅延が顕著になります。

  • Windows Update(セキュリティ更新)の直後
  • 大容量ファイルの移動や、大量のファイルを整理した後

「重い」と感じる原因

タスクマネージャーを確認した際、「Antimalware Service Executable」というプロセスがCPUやメモリを使用していれば、それがWindows Defenderです。

1. CPU使用率の上昇
スキャンが始まると、Windows DefenderはPCの性能を最大限利用して処理を完了させようとします。そのため、CPU使用率が100%近くに張り付き、他の作業(ブラウザを開く、Excelを操作するなど)が困難になることがあります。スキャンは長い場合で30分〜1時間続くこともあります。

2. 定義ファイルとの照合
スキャンは、パソコン内のデータを「定義ファイル(ウイルスの指名手配リスト)」と一つ一つ照らし合わせる作業です。このリスト自体の更新や照合プロセスが、ストレージへの読み書き頻度を高め、プチフリーズを引き起こす原因となります。

他社製セキュリティソフト導入のメリット

他社製セキュリティソフト導入の最大の利点は「動作の軽量化」です。

なぜ他社製ソフトは軽いのか

有名なセキュリティソフト(ノートン、ESET、カスペルスキーなど)も、基本的にはWindows Defenderと同じ「定義ファイル型」を採用していますが、その中身はチューニング(最適化)が施されています

《リソース管理の最適化》
優先的にCPUを100%専有するような強引な挙動を抑え、ユーザーの作業を妨げないように設計されています。

《効率的な検知エンジン》
定義ファイルを「簡素版」「圧縮版」などに分け、読み込み負荷を軽減。
全てを総当たりでチェックするWindows Defenderに対し、積み上げたデータを元に効率よくチェックしたり、クラウド上で処理を行ったりします。

つまり・・・
一般用途であれば、軽さに定評のあるソフトウェアを選ぶことでWindows11を快適に使うとこができます。

Windows Defender その他のデメリット

動作の重さ以外にも、以下のようなデメリットが挙げられます。

  • Windows Updateとの相性: アップデートと連動しているためか、動作不良の要因となることがあります。(当店経験則)
  • 攻撃者の標的になりやすい: シェアが圧倒的に多いため、悪意のある開発者は「まずWindows Defenderを突破すること」を最優先にウイルスを開発します。

当店としての考え方・結論

以下の理由から、当店では標準のWindows Defenderではなく、専用のセキュリティソフトへの切り替えをお勧めしています。

1. 「異なる防御」を持つ効果
Windowsよりもシェアの少ないMacがウイルス感染しにくいと言われるのと同様に、標準搭載のセキュリティから「別のソフト」に変えるだけで、攻撃のターゲットから外れやすくなり、リスク分散につながります。

2. パソコンの快適化
重たいWindows Defenderを停止し、軽量なソフトに切り替えることは、メモリ増設やSSD交換と同じようにパソコンの速度向上に期待できます。

3. トラブルの未然防止
Windows 11の動作が不安定になる要因の一つを排除することで、予期せぬトラブルやフリーズを防ぎ、快適に長くパソコンをお使いいただけます。

当店取り扱いお勧めソフト(2025年12月時点)

1位 WEBROOT アンチウイルス(OpenText)

圧倒的な軽さが魅力です。
従来の定義ファイル型とは異なり、監視とロールバック(元に戻す)による未知の脅威にも対応しています。

2位 ZEROウイルスセキュリティ(ソースネクスト)

買い切り版のセキュリティソフトで軽量性に優れたエンジンを搭載。
メーカー発表で1000万本突破の実績も◎

最後に

あくまでの当店としての考え方として、一般販売されているウイルス対策ソフトの防御力では大きな差はないと考えています。
その為、折角購入されたパソコンのスペックを動作が重たいWindows Defenderで食いつぶしてしまうのはもったいないという思いからこのような考えを発表させていただきました。

法人でウイルス対策ソフトをご検討される場合はこの限りではございません。
動作の軽さ以外にも、防御力の面、サポートの面でもしっかりご検討いただくことをお勧めしております。

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