青い画面が表示される（ブルースクリーン）
パソコンを起動した時に画面が青くなることを、ブルースクリーンと言います。このブルースクリーンが表示された場合はOSの不具合やハードディスク、メモリの問題が考えられます。
初期段階
ブルースクリーンが突然表示されても焦らず少しそのまま様子を見ましょう。システムは動いているため、10分前後そのまま置いておくと復旧する事があります。
復旧したとしても、早めの対応が必要となりそうです。そのまま使用し続けるとデータが取り出せなくなることも。内容により対処方法は異なりますが、多くの場合は修理が必要です。
10分ほど様子を見ても変化がない場合、強制的に電源を落としましょう。
電源ボタンを長押しすると電源が切れます。電源が切れたら再度起動してみてください。それでもブルースクリーンが表示される場合、表示された画面の写真を撮るなどしてメモしておきましょう。
エラーコード一覧
ドライバーが原因でブルースクリーンが発生
- 0x0000000A (IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)
-
- 原因：ドライバやカーネルモードプログラムが不正なアドレスにアクセスしようとしたときに発生。
- 対処：ドライバの更新やロールバック、不要なハードウェアの取り外し。
-
0x0000001E (KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED)
- 原因：カーネルモードプログラムが例外エラーを生成。
- 対処：ドライバの更新やロールバック。
-
0x00000024 (NTFS_FILE_SYSTEM)
- 原因：NTFSファイルシステムの問題。
- 対処：”chkdsk”コマンドを使用してディスクのエラーをスキャン・修復。
-
0x0000003F (NO_MORE_SYSTEM_PTES)
- 原因：システムページテーブルエントリが不足。
- 対処：不要なソフトウェアやドライバのアンインストール。
-
0x00000077 (KERNEL_STACK_INPAGE_ERROR)
- 原因：カーネルスタックのページが読み込めない。
- 対処：HDDの健康状態の確認、RAMのテスト。
-
0x0000007B (INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)
- 原因：OSがブートデバイスにアクセスできない。
- 対処：BIOSの設定の確認、ドライブの接続確認、HDDの健康状態の確認。
-
0x0000007E (SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED)
- 原因：システムスレッドが未処理の例外を生成。
- 対処：ドライバの更新やロールバック。
-
0x0000008E (KERNEL_MODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED)
- 原因：カーネルモードプログラムが例外エラーを生成。
- 対処：ドライバの更新やロールバック。
-
0x000000C2 (BAD_POOL_CALLER)
- 原因：メモリプールの問題。
- 対処：新しくインストールしたソフトウェアやドライバのアンインストール、RAMのテスト。
-
0x000000D1 (DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)
- 原因：ドライバが不正なアドレスにアクセス。
- 対処：ドライバの更新やロールバック。
- 0x000000EA (THREAD_STUCK_IN_DEVICE_DRIVER)
- 原因：デバイスドライバ内のスレッドが無限ループになっている。
- 対処：特にグラフィックカードのドライバの更新やロールバック。
メモリーが原因でブルースクリーンが発生
- 0x0000002E (DATA_BUS_ERROR)
- 原因：物理メモリのエラーが発生。
- 対処：RAMの健康状態を確認するためのツール（例：Memtest86+）を使用してメモリのテストを行う。不良のRAMモジュールは交換する。
-
0x00000050 (PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)
- 原因：システムが存在しないメモリアドレスにアクセスしようとしたときに発生。ドライバやハードウェアの問題が原因となることが多い。
- 対処：最近インストールまたは更新したドライバをロールバックまたはアンインストールする。メモリのテストを行い、問題がある場合はRAMを交換する。
-
0x0000007F (UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP)
- 原因：CPUが予期しない条件（例：不正な命令）に遭遇したときに発生。
- 対処：BIOSの設定を確認し、オーバークロックをしている場合はデフォルトの設定に戻す。CPUの温度を確認し、過熱している場合は冷却方法を見直す。
-
0x000000F2 (HARDWARE_INTERRUPT_STORM)
- 原因：ハードウェア割り込みが予期しない頻度で発生している。
- 対処：新しく追加したハードウェアが原因である可能性が高いので、取り外してテストする。ドライバの更新やロールバックを試みる。
HDD/SSDが原因でブルースクリーンが発生
- 0x00000024 (NTFS_FILE_SYSTEM)
- 原因：NTFSファイルシステムの問題やディスクのエラー。
- 対処：”chkdsk”コマンドを使用してディスクのエラーをスキャン・修復。
-
0x0000007A (KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR)
- 原因：ページングファイルにデータを読み込むか書き込む際のエラー。
- 対処：HDDの健康状態の確認、RAMのテスト。
- 0x000000ED (UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME)
-
- 原因：ブートボリュームがアクセスできなくなった。
- 対処：”chkdsk”コマンドを使用、またはWindowsの修復インストール。
-
0x000000F4 (CRITICAL_OBJECT_TERMINATION)
- 原因：重要なプロセスやスレッドが突然終了。
- 対処：最近のソフトウェアやドライバの変更を確認、ハードウェアのテスト。
-
0xc000014c
- 原因：ブート設定データが壊れているか、存在しない。
- 対処：Windowsの回復環境からブート設定データを修復。
-
0x00000139 (KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE)
- 原因：カーネルがセキュリティチェックの違反を検出。
- 対処：ドライバの更新やロールバック、メモリのテスト。
-
0x00000154 (WHEA_INTERNAL_ERROR)
- 原因：ハードウェアエラーの報告。
- 対処：ハードウェアの健康状態の確認、特にRAMやCPU。
まとめ
ブルースクリーンの原因は多岐にわたるため、少し厄介かもしれません。しかし、私たちパソコン専門店にご依頼いただければ柔軟にご対応させていただきますのでご安心ください。
